するするっと
前髪が瞳のうえでスッと整列していて、黒いコートがよく似合い、たゆたうような、でも一直線な、魅力的なひとだとわたしは思います。数回しかお話をしたことがない、わたしの浅生ハルミンさんの印象でした。(気持ちが悪いですね、わたし。)昨日やっと手に入れることができて、読もうと思いながら戎から帰ったものの、アルコールと一緒に眠ってしまいました。今朝起きてから、あることで気持ちがペシャンコになり、ぼんやりとしていたのですが、本のことを思い出し、ぱらぱらとしました。思いのほか時間が経っていました。マラソンなら42キロ地点ぐらいまでは行っているでしょうか。スタートの次がもうゴールです。ペシャンコの気持ちは少しふっくらとしていました。読みたい気持ちがおさまらず、鞄にしのばせ、仕事場まで連れてきました。空は真っ青。
こんな言葉が音にのって聴こえてきます
『あかりが消えたら またつけてください
目を閉じるには まだはやいの
あなたには この気持ちは伝わらない
わたしはこんなに寂しいのに
あかりが消えたら またつけてください
ためいきがでるのは
あきらめているのね』
そして、この曲はこう言い残して終ります。
『あかりが消えたら またつけてください
ベールはみんな はぎとられ
のこったのは みじめなわたしだけ
でももう かなしいとはおもわない
あかりが消えたら お祈りしてください
ベットにわたしがいたら 息が絶えてるわ』
(ECD/プライベートレッスン5より『愚/あかりが消えたら』の歌詞を一部抜粋)
暗く、辛い気持ちでも、言葉にして歌うということは『今』と正面向きあうことなんですね。それはとても前向きなことなんだな、と思いました。切なく、あまり明るくはない、この曲がすごく好きです。
ある種の裏切りは、なにかすがすがしいですね。これは頭でわかっていても、なかなか実感しずらい気持ちだと思います。
今日のユリイカでした。
お店はまずまず。明日もよろしくお願いします。
さようなら
うすだ
追記 あるひとから『愚』は金延幸子さんが在籍していて、『秘密結社○○教団』にもいたのだと教わる。ソロではURCで『み空』を一枚出しているみたいなので、これは探さなくては。中津川フォークジャンボリーにも出ているのですね。そうですか。
それと最近、蓮沼執太『POP OOGA』をよく聴いています。昨年、HEADZからリリース。POPってなんだろうと、昔から考えたりしていたのですが、最近それを掴んできて、このアルバムで着地しました。素敵なアルバム。蓮沼執太→http://www.shutahasunuma.com/site/top.html