三鞭酒の泡
儚さゆえのたくましさ、夢見心地でキャンディライク、ふわっとおちたりのぼったり、ソーダーファウンテンでの煌くような午後、場末のバーで呑んだやすっぽいシャンペン。
あの『泡』にひとが惹かれるのには何かこう、おおきな陰謀や利権が絡んでるわけでもなく、すなおにすーっとなにかはじけて。で、つまるところ何に惹かれるかなんて、そのひとが決めることですね。ひとりごとです。
なんて美しいのでしょう。素晴らしい。
『放電放談』 渡邉紳一郎著 表紙カヴァア 花森安治 冬心社
『パリの居酒屋』 辻静雄著 佐野繁次郎装丁 柴田書店
目を惹きますね。意味もなく悔しくなる。
『パリと書と夜』 藤田嗣治著
創意 柳沢健 構成 藤田嗣治 寫眞 土門拳 世界の日本社
『三鞭酒の泡』の中にも藤田嗣治の話が出てきます。(『藤田畫伯と映畫』)
『巴里横丁』 装釘・挿絵 佐伯米子 口絵写眞 中原淳一 鱒書房
『巴里』 二冊ともに松尾邦之助著
今日入荷したものでした。なにかを書く方が野暮ですね。(といいますか、書けませんので負け惜しみです)
素敵なものを見れて眼がほくほくしております。この他にも、巴里本、銀座本がすこし入りましたのでまとめてコーナーにしようかと思います。今日は本が素晴らしいので以上です。いや、本当素敵だわ。
それでは
さようなら
うすだ