図太い暑さ

collabonet_project2009-06-27

とくに意味なく店内にある商品をランダムに上げてみようと思います。タイトルと写真だけ。不定期ですが、気になるものがあれば幸いです。

『魚たち・犬たち・ 少女たち』 吉原幸子 献呈署名入 サンリオ


人は風になりたがる
なれないので 風に吹かれたがる
風がないと
じぶんで走って 風をつくる

けれど あるとき
風はかなしむ
決してとどまれないことを

散らした花 舞わせた落葉
水面にたてたさざなみの
ゆくえを知らない

少女のうなじのうぶ毛の間に もう少し
じっとひそんでいたくても

風はいつもサヨナラ
風は<時間>をもたない


「旅びと」
(『魚たち・犬たち・ 少女たち』所収)


昨日の日記書きました。

今日も図太い暑さでした。抜けてく風のかんじももうやっぱり夏なんだな、と思わせられます。そういえば昨日はひとりの店番の日でしたので個人的に持ってきた音源を入れてあるiTuneで音楽を流していたのですが、こちらをかけていたら『これ、誰ですか』と聞いてくださる方がいました。
あ、貧乏なのでiPodは持っていません。

Mr. Magic 'Rappin' With Mr. Magic' (Magic Records 1980)
ひとりでの店番のときはあまり大きな音では流さないようにしているのですが、こういう類のはさらに気を使ってちいさめでかけています(笑)
これは仙台に行くときも、藤井書店のリボーさんの車の中でかけていたのですが好評でした。(もちろん爆音で。ベースが地鳴りみたいで気持ちよかったです。)
ずうとHIPHOPだけかけているわけではありませんし、こういう風に聞いてくださるのも嬉しいものです。その方は音楽関連の本を買われてゆきましたし、耳に自然と入ってくるのですかね。すこしお話してお帰りになりました。

夕方ころまでに今日はたくさんのお客様がいらしてくださりました。開店して間もなくU-SENさん、その後に来週の外市ではゲストになっているBOOKONNの中嶋さんが。夕方には、NEGIさん、コウノさん、K舎のIさん、などとともにいらっしゃってくれたのが山本善行さん!comme des garconsお似合いですね。御本も買ってくださりありがたいことです。

そんな今日この頃でした。あ、本の整理中に見つけた詩をおまけします。現代詩人コレクション 『愛の定義』/川崎洋(沖積舎)より「にじ」です。

にじが かかると
みんな空をふり仰ぐ
そのとき 
はんたいがわの空に すらりと
白一色の にじが でる
のを
だれも知らない
わたしも
知らない

それでは

さようなら

うすだ