中央市2

collabonet_project2009-01-21

中央市でのことをもう少し。市場では欲しい出品物があれば、入札札(無印のメモパッドみたいなもの)に金額を書き、封筒に入れていく。入札札には入札者がいくらで欲しいという金額が書いてあり、その金額にはたくさんの理由、思い、考えが含まれている。開札跡の札を見て、どこがいくらで落としたかを確認すれば、そこにはそのお店の考えていることが感じられる。(少しだけど)きっちり値踏みして落としたな、と感じるものもあれば、経験から来る感というやつなのか、さらっとした感じのものもある。また、上札(最高評価額)と下札(最低評価額)どちらかで落としたかも気になるところ。金額の幅もそこ千円、二千円の幅で記入されているものは、自店で出す価格の設定まで計算しながらしているのだろう。この値段で!という気持ちを感じる。(そういう店に個人的には蔵書を売りたい)入札金額の幅が狭い中での上札での落札は気持ちがいい。基本的には下札で落とした方がいいのだろうけれど、それは金額の幅が大きいときだろう。(下札が他の入札額の上札ギリギリってのは素敵)金額の幅が大きいと、自分の下札を少し超えただけで、いっきに上札になってしまう。(突上げ)だから、金額の幅は怖い。時には大きく幅をつけた入札額も記入することもあるだろうけれど、なんとなくではいけない。でも最終的には心理戦だな。こんなことを勝手に想像し、勝手にうなっている。それと、資金力は勿論だけれど、販売力もその金額に現れる。買ってくれるお客さんがいれば、手を出しやすい出品物も増える。それに、自店で売れる見込みの高いものはいくらか強気になれる。(金額を記入するときにはいくつかのお客さんの顔が浮かぶ。)逆に、あまり実績はないが売ってみたいものには控えめな気持ちが金額に現れる。もしくは鈍った、勢いのない金額。(こういうのは落ちないので、後で札を見て勉強する)おそらくあまりキチキチにやるよりも、少しファジーな方がいいのかもしれない。納得した額で入札して、いつまでも買えなければ意味がない。しかし、こんなことを考えていても恐ろしい資金力の前には到底かなわない。これ、本当にこのお値段で?と胸の内で呟きながら落ちた他店の札を見る。しかし何度か行くうちによく買う古書店さんの名前なども自然と目に付くようになり、なるほど納得するのである。基本はひとつずつの出品物の束で入札する額を判断するのだろうけれど、もっと大きくその日一日の市場での買い物で相対的にバランスを見ているのだろう。ある意味、他の入札者より余裕のある入札額が書ける、と思う。ざっと品物を見て、この系統のなら一束はいくらぐらいから、そんなのが決まっているのだろうか。少なくとも、出品物をじっくりとは見ていない気がする。とにかく量も買う。それ相応の販売力も持っているのだろう。売る道筋を用意されていないで、そんな買い方はできないはず。あそこはすごい。白っぽいのは勝てないな。勉強になりますね。

夕方から雨。雨の日は店頭の均一のセットに頭を捻る。なるべく晴れた日と変わらぬ量を出すようにしています。

真ん中のワゴンは今日まるまる入れ替えました。国内外の小説を中心にわりとキレイな状態のものご用意しました。でも、残念ながら雨。

下の写真は、店の入口前のスペースに木箱を積んで。残りは店内に移動したりと、こんな感じでやっています。今日、全体の半分ぐらいは入れ替えました。傘もささずに見れますのでよろしければいらしてくださいませ。

開店して、ひと月経ったのですね。今日は雨で店頭の均一はいいとこなしですが、店内で洋書の画集が売れたりと、売り上げ自体はまずまず。
夕方、はらぶち商店さんがいらしてくださる。男前です。風邪ですか?ご自愛くださいませ。
さらに、退屈男さんとOさんも。あづま通りに消えてゆくシルエットがなんだかいいですね。
そして、夜にはBOOKONNの中嶋さんと荻原魚雷さんも。中嶋さん、大阪に住んでる感じがしません。東京に住んでいる人よりお会いすることが多い気がします。皆様、ご来店ありがとうございました。
BOOKONN中嶋さん→http://www.bookonn.com/
1月23日(金)には「アホアホ本エクスポ〜大古本祭!!」が。
http://tcc.nifty.com/cs/catalog/tcc_schedule/catalog_081224201391_1.htm
これにて閉店。
最近、閉店した後にこのブログを書いたり、なんだかを見たりしながら音楽を聴くのが面白くて今もそうしている。(自宅にパソコンがないしね)で、今、渡辺勝/流れゆく雲を聴きながらこのブログを書いていた。大音量で聴けるうれしさよ。
帰ります。

うすだ