外市に行ってきました

日曜日。南池袋は古書往来座。天気は晴れ。少々の風、ゆるやかに。11時半過ぎくらいの集合と聞いていて、朝の洗濯をすこし念入りにし過ぎてしまう。12時のすこし前。これでは12時ちょい前集合だ。

すでにわめぞの皆が準備をすませ、お客さんの姿も目に付く。エプロンの紐を締める。みんなに挨拶をしながら何かすることはないかと周りを見渡しながら外市が始まる。

帳場の前の旅猫雑貨店の棚。その脇に笹の葉、七夕飾り。たくさんの願い、祈りが揺れている。風、良好。風鈴も揺れる。

さっそく帳場に入り、レジ打ちを。ピピッ、ピッ、ピー。u-senさんとふたりで。昨日のお酒がまだ残っているんです、と言いながらも真面目に仕事をしていた。売れてゆく本のスリップを見ながら、たびたび質問してはそれに答えてくれる。その脳内の情報をプリントアウトしていただきたい。

しばらく帳場に入ったのち昼食へ行く。ちかくのうどん屋さん。古書現世向井さん、武藤良子さん、荻原魚雷さん、u-senさんと。美味しいうどんは毎回の密かな楽しみ。とろろに納豆などのねばりもののうどんに。暑い季節にちょうどよい。

往来座に戻り、ふたたび帳場へ。お客さんも増え、お子様連れなどの家族連れが目立つ。笹の葉に、願いを風にのせるこどもたち。しっかりと結んで。



夕方になるも、ずいぶん日がのびていてまだまだ明るい。遠くからは祭囃子が聴こえてきそうな。鬼子母神も夏市に盆踊りの季節。祭囃子を口ずさもうと思ったけれど出てこなかった。今度、確かめに行こうか。

往来座の前のベンチでビールを呑んでいた武藤さんに呼ばれ、お隣にいらした遠藤哲夫さんをご紹介してくださる。はじめてお会いした遠藤さんは陽気な紳士といった雰囲気で、素敵だった。頂いた名刺には『エンテツこと遠藤哲夫』と書いてあった。


すこし延長して、終了。撤収作業ののち、打ち上げへ。会場はいつもの『世界の山ちゃん』。おなじテーブルに魚雷さん、BOOKONN中嶋さん、ハチマクラのオグラさん、NEGIさん、と。オグラさんはとってもチャーミングなひとで、ホッピーが似合うけれど少年みたいな素敵なひとだった。

お酒もすすみ、にぎやかになっったころBOOKONN中嶋さん、瀬戸さん、u-senさんとでテーブルを囲んだ。 ここでとてもたくさんのことを話した。本についてのあれこれ。自分と本の距離感、それぞれのスタンスや方向性、とくに楽しかったのは装丁、造本についての趣味嗜好。思えば象徴的だったかもしれない。


打ち上げも終わり、カラオケに行くひとたちといったん別れる。 その後、深夜の都電停留所で、笹の葉を面影橋に流しに行く向井さんと待ち合わせ、u-senさんと、4人で歩き出す。

長い坂を下り、暗闇に静かな音をたてるその川の上に立ち、放つ笹の葉。そっと着地し、すーっと流れすぐに暗闇に溶けてゆく。

颯爽と自転車を滑らせ向井さんも夜に溶けていった。



次は「みちくさ市」です。7月7日(火)夜21:00から募集開始。

詳しくはこちらで http://kmstreet.exblog.jp/

それでは

さようなら

うすだ