書くことはなけれど、

書くことがなけれど書いてみようという気持ちがあるので書いてみよう。

均一のワゴンの中身まるまる入れ替えました。選書、新書、そこそこ綺麗な状態のものあります。気球の本シリーズも少し出てますのでよろしかったら、どうぞ。それと、美術系の図録など大判のものもごそっと出しています。

昨日のこと。外の均一のお手入れ中、初めてお見かけする女性のお客様が。『中も見て行っていいですか?』『どうぞ』。さらっと店内を見て、さっと一冊をレジへ。会計を済ませ、すぐお店を出て行かれた。後で何が売れたのかな、などと棚を見てみた。『駅弁パノラマ旅行(千趣会クック編)』だった。その感覚、素敵です。

均一の文庫棚を名前の順に変えました。最近まで、出版社で固めていたのですが、どちらがいいのか実験中であります。名前の順の方がお客さんの棚前滞在時間が長いかしらん、などと思ったり。こういうのも考現学というのだろう。昨夜、コクテイル神田伯剌西爾のTさんから教わった。で、今はすっかり今和次郎気分だ。『考現学の武器は、わずかなものである。歩くこと、観察してメモをとること、採集収集すること、これだけだ。』(松岡正剛の千夜千冊より)とのこと。後に藤森照信赤瀬川原平林丈二松田哲夫らの「路上観察学会」は考現学が基礎になっているようだ。店のレジの脇にずっと座っているのだが、その目の前には大きな窓があり、半地下のせいで半分は通行人の足元、半分はその下を、ほぼ毎日見ている。これを観察、メモ、採集してゆくことで何かがみえてくる、のかもしれない。
今和次郎については松岡正剛さんのこちらで。http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0863.html

コクテイルには武藤良子さんもいらしていて、林檎をひとついただきました。先日、コクテイルのおふたりからも林檎をいただいて。手渡しされる林檎はなんだかやさしさのカタマリみたいで好みです。まじまじとその赤い球体を見て、思うのでした。ありがとうございます。

LAST.FM今日の一曲 BROADCAST/I Found the F(from TenderButtons)
60'sサイケデリアを現在の感覚に呼び覚ましたかのような、懐かしくて新しい感じ。いつ聴いても素敵。

うすだ